平野敏夫(東京労働安全衛生センター代表理事)からのご挨拶
東京労働安全衛生センターは、労働者が職場で安全・健康かつ快適に働けるような職場環境作りを支援しています。また、不幸にして労働災害・職業病に被災した労働者が安心して療養できる補償が得られるよう支援しています。
この間、職場の変化により、長時間労働やストレス、いじめなどのハラスメントなどによる「過労死」、精神障害、「過労自殺」が後を絶ちません。「過労死」やうつなどの精神障害で労災申請する件数も年々増えています。安全センターに相談に来られる被災者も少なくありません。
また、有機溶剤などの有害物質やアスベストなどの粉塵に暴露して、中毒やじん肺、職業がんの被災者も相談に来られます。特に多いのは、建材などに大量に使われたアスベストによる肺がんや中皮腫の相談です。多くの相談を受けて労災補償などが得られるよう支援しています。
なんと言っても、労働災害・職業病を出さない、労働者が安全・健康、かつ快適に働ける職場を作ることが重要です。そのためには専門家主導ではなく、あくまで現場の労働者が参加し専門家の協力も得ながら活動することが重要です。安全センターは現場に密着し、労働者の参加にこだわり労働者と共に活動しています。
よろしくお願いします。